いろいろある豊胸術で安全なのはどれ?一生ものの豊胸ってある?
美バスト・豊胸
豊胸術はどの方法を選択しても、お金がかかりますし、リスクもゼロではありません。どの方法にするか選ぶ上で、安全性や効果の持続力は重要ですよね。そこで、今回は豊胸術それぞれのリスクと効果の持続力についてお話ししたいと思います。
① 手術自体の手軽さとリスク
まずは施術の手軽さの比較をしますと、ヒアルロン酸>脂肪注入>シリコンバッグ の順になります。ヒアルロン酸は手術を必要とせず、局所麻酔下にて注射で行える為、一番手軽です。脂肪注入は、静脈麻酔や全身麻酔での手術を必要としますが、脂肪吸引部で数㎜切るのみで胸部は注射で行う為2番目に手軽です。シリコンバッグは、挿入する為に4cm程度切開する必要があり、また大胸筋剥離等も行う場合はその分手術のリスクも上がり、手術後の痛みも増します。
② 長期的なリスクと効果の持続力
次に長期的に考えた場合のリスクで比較をしますと、脂肪注入>ヒアルロン酸>シリコンバッグ の順になります。リスクと効果の持続についてそれぞれの方法で詳しく解説します。
- ■ シリコンバッグ豊胸
- シリコンバッグは、カプセル拘縮といって身体にとって異物であるシリコンバッグを身体から隔離しようとする反応がみられることがあります。また、長期的にみると破損のリスクもあり、10年に一度の入替が推奨されています。
- 現在豊胸で広く使用されているシリコンバッグは、「コヒーシブタイプ」と言って、たとえシリコンバッグが体内で破損しても中身が漏れ出してきて身体に害を及ぼすことのないようになっています。その為10年経過したからといって、シリコンバッグを交換しないとシリコンバッグが破損して、身体に問題が生じる!ということではないのでご安心ください。
- しかし、問題の有無に関わらず、シリコンバッグ以外の身体は年齢を重ねて変化していきますので、10年に一度は、その時の身体に合ったインプラントサイズへの入替えを検討されるのが良いかもしれません。
- ■ ヒアルロン酸豊胸
- ヒアルロン酸豊胸は本来ヒトの体に含まれる成分の為基本的には免疫反応は起こりません。しかし、徐々に吸収される為定期的な再注入が必要です。また稀ではありますが、ヒアルロン酸であってもカプセル形成をする例も報告されています。効果持続期間は、使用するヒアルロン酸の種類によって数カ月~3年と様々ですが、シリコンバッグ豊胸や脂肪注入術と比較すると短期間とお考えください。また、持続期間と言っても、注入直後の体積が維持されるのではなく、徐々に吸収されて体積が減少していくことに留意してください。
- 「現代医学の力でもっともっと長持ちするヒアルロン酸が登場するのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的には持続期間(ヒアルロン酸の吸収されにくさ)は粒子のサイズに比例しますので、大きい粒子のヒアルロン酸にすれば持続期間は長くなりますが、触った際の感触が硬くなるというデメリットが出てきてしまう為、なかなか難しいようです。
- ■ 脂肪注入術
- 脂肪注入の場合は、注入した脂肪の壊死による嚢胞の形成や石灰化といった症状がみられることがあります。しかし、適切な方法で脂肪注入を行えば、嚢胞が出来ても小さく身体に悪影響を与えるものではありません。持続期間について、脂肪注入術は“注入してもすぐになくなってしまう”と言う印象の方も多いのではないでしょうか。しかし、実際のところは、注入して一度生着した脂肪は、一生その場所でその方の身体の一部として生きる組織となります。つまり、一番“一生もの”に近い豊胸方法だと思います。ただし注意して頂きたい点が2つあります。
- まず1つ目は、注入直後のボリュームが維持されるわけではないと言うことです。施術後1カ月間は特に腫れの引きもあり、”小さくなった”と感じる方が多くおられます。また、脂肪注入では、注入した脂肪は物理的ダメージを受けている為、一部は死んでしまい身体のゴミとして吸収される為、その分の体積が減少します。しかし、その減少も徐々に落ち着き、施術後6カ月を過ぎても残存している脂肪は生着していると考えられる為、その後は大幅な減少はしません。
- 注意して頂きたい点の2つ目は、注入した脂肪は身体の一部として生きる組織になると言う点です。身体の一部の為、元々の乳房同様に加齢の影響を受けます。つまり年齢と共に、自然な下垂や組織の萎縮が予想されます。
まとめ
さて、シリコンバッグが悪者のように見えてきてしまったかもしれませんが、メリット面でみてみると確実なボリュームアップが望めるのはシリコンバッグが一番だったりします。皆さんそれぞれ重要視される点は違うと思いますので、それぞれのメリット・デメリットを正しく把握し自分にあった豊胸術を選択してください。
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